
こんにちは。キシヒロエステート代表の岸本です。
家づくりのご相談を受けていると、
「貝塚や泉州エリアで家を建てる場合、実際にいくらくらい必要ですか?」
というご質問をよくいただきます。
インターネットで調べると、住宅ローンの借入可能額や全国の建築費相場など、さまざまな情報が出てきます。
ただし、土地の価格は地域によって大きく異なります。全国平均だけを見ても、貝塚・泉州エリアで自分たちが家を建てるために必要な金額は、なかなか見えてきません。
また、家づくりに必要なのは土地代と建物代だけではありません。住宅ローンの金利や外構工事、登記費用なども含めて考える必要があります。
今回は、貝塚市をはじめとする泉州エリアで家づくりを考えている方に向けて、現在の住宅ローン金利、土地と建物にかかる費用、無理のない資金計画の考え方をお伝えします。
最近は、住宅ローンの金利が上昇しています。
LIFULL HOME’S PRESSが2026年6月に公開した記事によると、主要銀行の変動金利は6月時点でおおむね据え置きとなっている一方、固定10年の金利は3%台が主流となっています。
また、長期金利の上昇により、35年固定金利も上昇しています。
参考:利上げや物価上昇の影響は?住宅ローン金利の動向と今後の見通し|LIFULL HOME’S PRESS
具体的な住宅ローン金利を見てみましょう。
三菱UFJ銀行では、2026年7月に新しく住宅ローンを借りる場合、条件を満たした場合の変動金利が年0.945%、固定10年が年3.35%となっています。
31年から35年の全期間固定金利は年4.00%です。
全期間固定金利の代表的な住宅ローンである「フラット35」では、2026年7月現在、返済期間21年以上35年以下、融資率9割以下の場合の最頻金利は年3.14%です。
もちろん、これらは代表的な住宅ローン商品の金利です。
実際に適用される金利は、金融機関や審査結果、借入金額、自己資金の割合、団体信用生命保険の内容などによって変わります。
ただ、2026年7月現在の一つの目安としては、
変動金利は年1%前後、全期間固定金利は年3%から4%前後
を想定しておく必要があります。
数年前の感覚のまま住宅ローンを考えるのではなく、現在の金利を前提に毎月の返済額を確認することが大切です。
例えば、3,500万円を35年間、元利均等返済、ボーナス払いなしで借りた場合、毎月の返済額はおおよそ次のようになります。
金利年0.945%の場合:約9万8,000円/月
金利年1.5%の場合:約10万7,000円/月
金利年3.14%の場合:約13万7,000円/月
金利年4.00%の場合:約15万5,000円/月
同じ3,500万円を借りても、金利年0.945%と年3.14%では、毎月の返済額に約4万円の差が生まれます。
年4.00%の場合には、年0.945%の場合と比べて、毎月の返済額は約5万7,000円高くなります。
ただし、変動金利の年0.945%が35年間続くとは限りません。
変動金利は借入当初の返済額を抑えやすい一方で、将来的に金利が上がり、返済負担が増える可能性があります。
固定金利は変動金利よりも当初の返済額が高くなる傾向がありますが、返済期間中の金利と返済額が確定するため、長期的な家計の計画を立てやすいという特徴があります。
どちらが正解ということではありません。
現在の返済額を抑えたいのか、将来の金利上昇を避けたいのか、収入や貯蓄にどれくらい余裕があるのかによって、選ぶべき住宅ローンは変わります。
住宅ローンの金利だけでなく、建築費や材料費も以前と比べて上がっています。
一方で、私たちの現場感としては、一時期に比べると住宅設備や建築材料の納期は落ち着いてきました。
以前のように「住宅設備がいつ入るか分からない」という状況は減っています。
ただし、納期が落ち着いたからといって、建築費が以前の水準まで下がったわけではありません。
住宅ローン金利と建築費の両方が上昇している今だからこそ、土地代と建物代を別々に見るのではなく、家づくりに必要な総額と毎月の返済額を一緒に考える必要があります。
土地探しから家づくりを始める方は多いですが、土地だけを先に決めてしまうのは注意が必要です。
例えば、希望する土地を先に購入してから建物の見積もりを取った結果、想定以上に建築費がかかり、当初希望していた家を建てられなくなることがあります。
反対に、建物に予算をかけすぎてしまい、希望する地域では土地を購入できなくなるケースもあります。
土地探しを始める前に、少なくとも次の内容は整理しておきましょう。
土地、建物、諸費用、住宅ローンを一つの資金計画として考えることが大切です。
土地の場所や広さ、建物の大きさや仕様によって金額は変わります。
私たちが貝塚・泉州エリアでご相談を受ける中では、土地と建物を合わせて3,000万円から3,800万円程度で検討される方が多くなっています。
おおよその目安としては、
土地:1,100万円から1,500万円程度
建物:2,000万円から2,500万円程度
です。
土地と建物の組み合わせや建物の仕様によっては、4,000万円前後になることもあります。
また、家づくりには土地代と建物代以外にも費用がかかります。
例えば、次のような費用です。
そのため、
「土地が1,200万円で、建物が2,200万円だから、総額3,400万円」
と単純に計算するのは危険です。
土地と建物の金額に加えて、付帯工事や諸費用まで含めた資金計画を立てなければなりません。
土地の価格が安く見えても、造成工事や地盤改良、水道の引き込みなどに費用がかかる場合があります。
反対に、土地価格が少し高くても、追加工事が少なく、最終的な総額を抑えられることもあります。
土地価格だけで判断せず、その土地に家を建てるために総額でいくら必要なのかを確認することが重要です。
住宅ローンの相談では、年収を基準に借入可能額を計算することがあります。
しかし、金融機関から借りられる金額と、無理なく返せる金額は同じではありません。
同じ年収のご家庭でも、毎月の支出や将来必要になるお金はそれぞれ違います。
車を2台所有しているご家庭もあれば、お子さまの教育費をしっかり準備したいご家庭もあります。
外食や旅行を楽しみたい方もいれば、趣味にお金を使いたい方もいます。
住宅ローンを考えるときは、年収だけではなく、
まで確認したうえで、毎月の返済額を決める必要があります。
家を建てたことで、それまで楽しんでいた暮らしをすべて我慢しなければならないのであれば、良い資金計画とはいえません。
希望する土地や建物を見ていると、少しずつ予算が上がってしまうことがあります。
「月々あと1万円くらいなら大丈夫」
「せっかく家を建てるなら設備も良くしたい」
「この土地を逃したら、次は出てこないかもしれない」
このような気持ちになるのは、決して珍しいことではありません。
ただし、住宅ローンは長期間にわたって返済していくものです。
今の収入だけで判断するのではなく、子どもの進学、車の買い替え、働き方の変化、住宅の修繕、住宅ローン金利の上昇なども考えておかなければなりません。
私たちは、できるだけ大きな住宅ローンを組んでもらうことが仕事だとは考えていません。
どのような家で暮らしたいのか。
家を建てたあと、どのような生活を送りたいのか。
その暮らしを守りながら、無理なく返済を続けられる金額はいくらなのか。
そこから一緒に考えることが、地域の不動産会社としての役割だと考えています。
家づくりを考え始めたからといって、すぐに土地や住宅を購入する必要はありません。
まずは、自分たちの場合、
「総額でいくらくらいの家づくりができるのか」
「現在の金利では毎月の返済はいくらになるのか」
「変動金利が上がった場合にも返済を続けられるのか」
「貝塚・泉州エリアでは、どのような土地を探せるのか」
を知るところから始めてみてください。
キシヒロエステートでは、土地と建物の予算、住宅ローン、毎月の返済額を整理する資金計画相談を行っています。
年収だけで借入額を決めるのではなく、現在の生活費や将来の予定も確認しながら、それぞれのご家庭に合った家づくりの予算を一緒に考えます。
まだ具体的な土地や建物が決まっていない方も問題ありません。
「自分たちの年収で家を建てられるのか知りたい」
「住宅ローンの返済が不安」
「変動金利と固定金利のどちらを選べばよいか分からない」
「土地と建物にいくらずつ使えばよいか分からない」
「泉州エリアの土地価格を知りたい」
という段階から、お気軽にご相談ください。
貝塚・泉州エリアの土地価格や住宅事情を踏まえながら、家を建てたあとの暮らしにも無理が出ない資金計画を一緒に考えていきましょう。
これから土地を探す方、住宅ローンについて相談したい方もお気軽にご参加ください。
※記事内の住宅ローン金利は2026年7月時点の情報です。住宅ローン金利は毎月変更される場合があります。実際の適用金利については、各金融機関にご確認ください。
※毎月の返済額は、借入額3,500万円、返済期間35年、元利均等返済、ボーナス払いなしとして試算した概算です。金融機関の手数料、保証料、団体信用生命保険の上乗せ金利などは含んでいません。
※土地・建物の価格は、キシヒロエステートが貝塚・泉州エリアでご相談を受ける中での目安です。土地の条件、建物の面積や仕様、付帯工事、諸費用などによって実際の総額は異なります。